2012年1月23日月曜日

Bazaarで分散バージョン管理(チェックアウト編)

Bazaarで分散バージョン管理(共有リポジトリ作成編)からの続き

今度は前回作った共有リポジトリから作業ツリーを取り出しましょう。


●チェックアウト




適当な空フォルダを用意します。
ここでは bzrworkspace2 というフォルダを用意しました。

まず、フォルダ内のなにもないところで右クリックし、
「Tortoise Bazaar」>「チェックアウト/ブランチ」を選択します。


表示されたウィンドウで「ブランチ元」に共有リポジトリへのパス( "\turnk" を含む)を入力します。

また、「作業ツリーを作成するローカルディレクトリ」にはエクスプローラで開いていたフォルダのパス + "trunk" が表示されているはずです。
これは、「ブランチ元」のパスの末尾のフォルダ名を勝手に付け加えてくれる謎のおせっかい機能の仕業です。
余計なフォルダを作成したくなければパスを修正して構いません。

※ちなみにバージョン 2.4.x 以降ではこのおせっかい機能はなくなりました!


そして、「チェックアウトを作成」がONであることを確認します。
「軽量チェックアウト」はOFFにしておきましょう。(説明は下の方で)

最後に、「OK」を押せば完了です。


新しい作業ツリーに ".bzr" フォルダと define.h、main.c が出現しました。



共有リポジトリ作成編では「作業ツリーと共有リポジトリの結びつけ」を行いましたが、
    チェックアウトの場合は自動でこれを行なってくれます。





●チェックアウトいろいろ




■「軽量チェックアウト」について


これをつかうと、チェックアウトした作業ツリーのリポジトリ(".bzr" フォルダの中身)の容量が減ります。
だだし、チェックアウト元と変更情報を共有しているため、
「ローカルコミットしたつもりが共有リポジトリに反映されてしまった!!」なんてことが起こりえます。


■作業ツリーからチェックアウト


上の例では共有リポジトリからチェックアウトを行いましたが、
「ブランチ元」に作業ツリーのパスを入力すれば作業ツリーから直接チェックアウトすることも可能です。
Subversionと違って作業ツリーがそれぞれ変更情報を持っているためです。

この場合は「軽量チェックアウト」をつかってもいいかもしれませんね。


■Subversionのリポジトリからチェックアウト


BazaarのWindows用インストーラには "bzr-svn" というプラグインが同梱されています。
「ブランチ元」にSubversionのリポジトリのパスを入力すれば、Bazaarの形式に自動変換してくれます。
制限はありますが、コミットも可能です。

公式ドキュメント
http://doc.bazaar.canonical.com/bzr.2.3/ja/user-guide/svn_plugin.html

さらに、この作業ツリーをつかって共有リポジトリを作成すれば、
Subversionの変更情報を引き継いだままBazaarの共有リポジトリに移行できます。

これ以外にも、"bzr-git"など、"bzr-***"と名のついたプラグインを追加することで、
他の各バージョン管理システムとの変換が可能になります。



作業編その1へ続く。。。

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